2016年2月26日金曜日

2015年シーズンを振り返って⑦高橋大樹選手&美間優槻選手

早いもので来週にはファームの教育リーグが始まります。
ということで、どこまでできるかわかりませんが、
2015年シーズンの振り返りを進めてみたいと思います。

今回は取り上げるのは今年高卒4年目を迎える高橋大樹選手と美間優槻選手です。
2年目だった2014年シーズンに高橋選手・美間選手ともにリーグ3位の
11本のホームランを放ち右の大砲候補として大きな期待を集めています。
しかし、3年目を迎えた昨シーズンは思ったような成績が残せませんでした。

高橋大樹選手(2月17日・東光寺)

シーズン成績
打率 試合数 打席数 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打数 打点
.229 45 96 83 19 4 0 1 26 9
三振 四球 死球 犠打 犠飛 盗塁 併殺打 出塁率 長打率 OPS RC27
13 9 1 3 0 1 1 .312 .313 .625 3.31
月別成績
打率 打数 安打 本塁打 打点 三振 四球 死球 犠打 犠飛 対左
9月 .240 25 6 1 5 1 3 1 1 0 .267
8月 .333 6 2 0 0 1 0 0 0 0 .400
7月 .167 6 1 0 1 3 1 0 0 0 .200
6月 .375 8 3 0 3 1 0 0 0 0 .333
5月 .000 8 0 0 0 1 1 0 0 0 .000
4月 .333 15 5 0 0 2 4 0 2 0 .444
3月 .133 15 2 0 0 4 0 0 0 0 .000
左右投手別成績
投手 打率 打数 安打 本塁打 打点 三振 四球 死球
右投 .182 33 6 1 5 6 3 1
左投 .260 50 13 0 4 7 6 0
得点圏打率
得点圏打率に関しては正確なものとは言い切れないので参考程度にご覧くださいm(__)m
打率 打数 安打 本塁打 打点 三振 四球 死球 犠打 犠飛
.316 19 6 1 9 4 2 1 0 0
投手別対戦成績
○数字はホームラン数
赤字は左投手
ホークス タイガース ドラゴンズ バファローズ
(28-4 .143 1HR) (17-1 .059) (23-8 .347) (15-6 .400)
1-1① 岩貞 6-1 雄太 5-2 大山 3-2
日高 2-1 小嶋 1-0 金子 1-1 齋藤綱 1-1
岩嵜 3-1 筒井 1-0 ペレス 1-1 坂寄 1-1
山田 5-1 玉置 1-0 武藤 1-1 柴田 1-1
五十嵐 1-0 渡辺 2-0 山本雅 1-1 山﨑福 1-1
大場 1-0 島本 3-0 浜田智 2-1 井川 1-0
笠原 1-0 横山 3-0 八木 3-1 近藤 1-0
坂田 1-0 小川 1-0 戸田 1-0
島袋 1-0 小熊 1-0 中山 1-0
スタンリッジ 1-0 西川 1-0 古川 1-0
1-0 山内 1-0 山田 3-0
寺原 1-0 山本昌 2-0
バリオス 1-0 若松 3-0
東浜 1-0
吉本 1-0
バンデンハーク 3-0
嘉弥真 3-0


美間優槻選手(2月17日・東光寺)

シーズン成績
打率 試合数 打席数 打数 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打数 打点
.264 81 247 231 61 10 1 7 94 28
三振 四球 死球 犠打 犠飛 盗塁 併殺打 出塁率 長打率 OPS RC27
63 11 3 1 1 0 5 .305 .407 .712 4.19
月別成績
打率 打数 安打 本塁打 打点 三振 四球 死球 犠打 犠飛 対左
9月 .333 36 12 2 7 8 5 0 0 1 .318
8月 .231 26 6 1 2 11 0 0 0 0 .240
7月 .304 23 7 1 2 7 2 0 0 0 .308
6月 .050 20 1 0 0 8 0 0 0 0 .111
5月 .246 65 16 1 7 19 4 2 1 0 .207
4月 .310 58 18 2 9 10 0 1 0 0 .231
3月 .333 3 1 0 1 0 0 0 0 0 .333
左右投手別成績
投手 打率 打数 安打 本塁打 打点 三振 四球 死球
右投 .295 105 31 4 17 30 10 2
左投 .238 126 30 3 11 33 1 1
得点圏打率
得点圏打率に関しては正確なものとは言い切れないので参考程度にご覧くださいm(__)m
打率 打数 安打 本塁打 打点 三振 四球 死球 犠打 犠飛
.328 58 19 3 22 18 4 0 1 1
投手別対戦成績
○数字はホームラン数
赤字は左投手
ホークス タイガース ドラゴンズ バファローズ ファイターズ
(53-16 .302 1HR) (54-10 .185 1HR) (52-17 .327 4HR) (68-18 .265 1HR) (4-0 .000)
帆足 9-3 秋山 2-2 朝倉 4-3① 山田 9-3① 新垣 1-0
嘉弥真 3-2 守屋 2-2 雄太 8-3① 佐藤峻 3-2 ガラテ 1-0
寺原 3-2 岩貞 9-2① 若松 6-2 松葉 3-2 河野 1-0
山田 7-2 渡辺 1-1 八木 7-2 吉田一 5-2 齊藤勝 1-0
バリオス 1-1① 2-1 鈴木 1-1 坂寄 7-2
スタンリッジ 1-1 山本 4-1 西川 2-1 山﨑福 9-2
柳瀬 1-1 横山 13-1 野村 2-1① 柴田 1-1
坂田 2-1 榎田 1-0 浜田智 2-1 マエストリ 1-1
日高 2-1 加藤 1-0 小熊 3-1 中山 2-1
岩嵜 4-1 筒井 1-0 岸本 3-1① 大山 2-1
加治屋 5-1 トラヴィス 1-0 山本雅 3-1 小松 4-1
伊藤大 1-0 石崎 2-0 阿知羅 1-0 岸田 1-0
大場 1-0 桑原 2-0 金子 1-0 近藤 2-0
笠谷 1-0 小嶋 2-0 祖父江 1-0 白仁田 2-0
笠原 1-0 玉置 2-0 高橋聡 1-0 高木 3-0
1-0 二神 2-0 ペレス 3-0 森本 3-0
島袋 1-0 島本 7-0 山内 4-0 鈴木 4-0
飯田 2-0 前田 7-0
千賀 2-0
2-0
バンデンハーク 3-0

高橋選手はなにかのインタビューで本人が言ってたように
やはり対右投手の打率.182というのが課題でしょうし
美間選手は調子の波が大きいのとBB/K=0.17はさすがに低いなという印象です。
それでも夏以降はそれぞれ成長を感じられるところもあったので
今シーズンに期待をしたいところです。
この二人の成績をみて一番気になったのは、
前年と比較すると、高橋選手が322打席→96打席
美間選手が260打席→247打席と試合数そのものが増えたにも関わらず
その出場機会を減らしたということです。
本人たちの成績が落ちたことも原因ではあるとは思いますが、
2012年からウエスタン・リーグ公式戦における
カープの外国人野手の打席数を足したものを挙げてみると
2012年109打席→2013年318打席→2014年292打席
→2015年521打席
(試合数は12年~14年が104試合、15年が109試合)と推移しており、
特に昨年は一軍枠から漏れた外国人の調整のため
若手の出番が奪われたという現実がみてとれます。
いつぞやのオーナーの『愚直なまでに選手を育成しチームをつくる』という言葉は
いったいどこへいってしまったのかと…。
もちろん一軍が優勝を目指す上で外国人の力が
非常に大きなものであることは言うまでもありませんが、
それでも昨年ウエスタン・リーグ公式戦で実際にあった
3番グスマン4番エルドレッド5番シアーホルツというスタメンに
なんの疑問も抱かないわけにはいかないでしょう。
しかも、これが一軍の勝利につながるというものであったのならともかく、
CS進出すら逃したという結果からも、愚策であったと言わざるを得ません。
長期契約のあったロサリオでさえも
ファームにいる時間が長ければモチベーションの低下は避けられなかったようですし、
実際4人いた外国人野手のうち3人はこのオフにチームを去り
貴重な455打席分は結局まったくの無駄ということになりました。
外国人選手が離脱した場合に備えて、
ファームに別の外国人選手を置いておくというのではなく、
余程その離脱が長期に及ぶものでない限り、それを日本人野手で補えないようでは、
またそのような選手を育てられてないようでは育成を標榜するチームとして情けない限りです。
実績というほどではないにしろ、
高卒2年目で2桁のホームラン(※)という成績を残したホープに対して
外国人選手の調整を優先した昨年のような起用は大変残念でした。
また、起用されても相手投手の左右に合わせてというのが基本となっていましたが、
ファームなんだからむしろ苦手な相手にこそぶつけないでどうするのかと。
今年も二軍監督が変わり育成の方にシフトするという話も出ているので、
(この2人に対してだけではないですが)どのような起用になるのか注目したいところですが、
監督云々ではなく
チームとしての確固たる育成プランがあってしかるべきではないかと思います。

(※)NPB公式でさかのぼれる過去11年(2005年~2015年)で調べたところ
ウエスタン・リーグ公式戦において高卒2年目(以内)でのシーズン2桁ホームラン達成は
2006年江川智晃選手(ホークス)、2014年高橋大樹選手・美間優槻選手、
2015年上林誠知選手(ホークス)のわずか4人しかいません!!

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